7月23日(日)、白土和栄先生をお招きして「日本の薬草・野草と旬の野菜」の夏編を開催しました。
定員12名でしたが、ちょっと詰めて頂いて13名での開催。
先生の方針は実際に見る、触れる、味わう、、、前回の春編に続き、今回も先生のお庭から様々な野草をお持ちくださいました。
セミナーの始まりは、midiで用意させて頂いた手作りジンジャーエール。
ショウガは夏の植物ではありませんが、クーラーでカラダが冷えてしまったり、食欲が落ちたりする夏にピッタリの飲み物。
ショウガがカラダを温め、その香りと炭酸のシュワシュワ感が気持ちをさっぱりさせて、食欲もわいてきます。
その作り方もいたって簡単!説明した後は、ジンジャーエールをいただきながら、セミナー進行!
今回登場した植物はオオバコ、カタバミ、ミズヒキ、ツユクサ、カボチャ、トマト、キュウリ、紫蘇、ミョウガ、ワサビ、オクラ、枝豆、茄子、シシトウ、トウモロコシ、オカヒジキなど。
そこに含まれる成分や働き、夏を過ごす私たちの身体にどうのように働きかけるか、をわかりやすく最新情報を交えながら、教えて頂きました。
ミョウガがでたところで、同じショウガ科のショウガとカルダモン(珍しい!)の葉も実際に葉をちぎって香りを嗅いでみました。
同じような葉っぱなのに、香りが夫々独特で、う〜〜〜ん夏!という香り。カルダモンの実はカレーを作る時に使ったりしますが、その葉はちょっとシナモン様でほんのり甘い。どれも食欲がわきそう。
テキストには載っていない、特別登場のニガウリ(ゴーヤ)とルバーブ。
ニガウリは苦みが苦手な方のための調理法や熟した実からダラリと出てくる真っ赤な種のまわりが甘くて美味しいこと(来年はこれでシロップを作ってみたい!)を、
ルバーブは繊維が多いためお通じに良いという情報とともに、先生手作りのジャムも試食。
ルバーブはタデ科、では同じタデ科のスカンポ(春編で登場した野草)も同じようにジャムにできるのでは?という質問も出ていました。さすが、野草に興味ある受講生の方々!質問も幅広くて面白い。
簡単な実習としてカタバミで10円玉を磨いてみました。本当にぴかぴかに!ぴかーるなんて要らない、という声も。銅製品や真鍮がとてもきれいになります。昔はお仏壇の「リン」の手入れにも使われていたとか。どこにでも生えている草なんですが、役に立つのですね。
このカタバミ、食べられると伺ってびっくり!でも、口に入れて「あっ、これ小さい頃確かに食べた、、、」という味でした。恐らく、誰に教えてもらったわけでもなく、こっそり口に入れていたような。なんだ、食べても良かったのね。ただし、蓚酸が多く含まれているため、多食はイケナイそうです。でもサラダのアクセントになりそうな味。形もかわいらしいし、摘んで帰ろう。
質問時間ではぬか漬けの話に。カボチャやニンジンも漬けると美味しい、とか、パンとビールで漬けられるとか、いろいろな話がとびかっていて、ひたすらメモメモ、の方も。
大切なお話として、毎年事故が起こる強心作用成分を含むキョウチクトウと、中毒症状を起こすチョウセンアサガオについての注意も伺いました。チョウセンアサガオはナス科、何を考えたのか、チョウセンアサガオの茎に茄子の茎を接ぎ木して、そのこになった茄子を食べた家族が中毒を起こしたという事故があったそうです。
そんなこんなの盛りだくさん、あっという間の2時間でした。
次回は秋編です。美味しいものがたくさんの季節で楽しみです。どんな植物がいいでしょうか。
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