「にっぽんの精油」の講座が始まりました
ここ数年、ようやくj-aroma、和の精油、和の香り、日本の精油、森のアロマなどいろいろな名前でにっぽんの植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)が登場するようになり、種類もずいぶんと増えてきました。
これまで、いろいろな授業で機会をつくっては日本の精油、北海道モミ(トドマツ)や柚子、ヒバなどを紹介してきましたが、その度に感じることは、香りを嗅いだ瞬間の表情が、西洋の植物から得られた香りを嗅いだ時とまったく違うのです。
理屈でもなんでもなく、本能的な、あるいはDNAのスイッチが入ったかのような表情。
日本人が持っている、嗅いだ本人も気がついていない、感覚の基本にあるもの、そんな気がします。
今回の参加者の方はアロマセラピー関連の方が多いかと思ったら、アロマテラピー関連の方はもちろんですが、フラワーエッセンスに携わる方、ハーバルセラピストの方々なども。
今日はマツ科の植物から、北海道モミ(トドマツ)、モミ、ヒメコマツ(ゴヨウマツ)を取上げました。
ヒメコマツは木から抽出した精油と枝葉から抽出した精油の2種類。
同じ植物でも、木と枝葉では役割・目的が違うので、そこで作られる芳香物質も異なります。
香りがまったく違う。
また北海道モミ(トドマツ)と本州によく見られるモミとでも、
同じ「マツ科モミ属」ではあるけれど、もちろん香りが異なります。
今日は香りのアクティブイマジネーションというイメージワークがとても興味深かったです。
それぞれの方の心の、あるいは身体の奥底に香りが届いている感じでした。
各植物の特徴、これまでのデータ、そしてそれぞれに含まれる成分から予想出来る使い方などをお話しした後、森林の話を少しさせていただいて、
最後に実習。今日のエッセンシャルオイルを使ってバスソルトを作りました。
そのバスソルトの香りを嗅ぎながら、またまたみなさんが本当に幸せそうな表情をされていて、「早くお風呂に入りたい…」とおっしゃっていた方もいらっしゃいました。
日本の、木の精油って、スゴいです。
日本のアロマテラピーも変わってくる気配を感じます。
これからますます楽しみになってきました。
この発展にとって大切なのは、エンドユーザーである私たちがきちんと使うこと。
そして、意見や感想を生産者側にフィードバックすること。
11月28日(日)も「にっぽんの精油」は同じく「マツ科」の特集です。
残席あり。
そして12月2日(木)と12日(日)はヒノキ科とスギ科(ヒノキ2種 ヒバ スギ2種)を取上げます。
ヒノキ、ヒバ、スギは日本を代表する樹木。この回も精油(エッセンシャルオイル)の話だけではなく、再び森林の話もさせていただこうと思っています。
12月2日(木)は定員のためキャンセル待ちになってしまっていますが、
12月12日(日)は残席があります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
*写真は手前がモミ、後ろが北海道モミ(トドマツ)
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