1月21日(金)
「カラダのことクラス」の細胞と発生のクラスをオーダーメイドレッスンで受講希望の方から
どなたか一緒に受講される方はいませんかという問い合わせをいただき(このクラスは2名以上で承っていますので)、募集したところ定員に達して開講となりました。
有り難うございます。
この「カラダのことクラス」はつまり解剖生理学のクラス。
主にアロマテラピーやリフレクソロジーの講師やセラピストを対象とした、解剖生理学を勉強するクラスですが、
ふたをあけてみると、取りあえず聞いてみようという専門分野の方や、
健康について興味があるからという”療法”とは関係のない一般の方も受講されています。
単なる解剖生理学ー構造や働きーに終らず、”生命”というものをあらためて、振返って考えてみるきっかけにしていただければと思って、私なりの考えもお話しさせて頂いています。
今日のテーマ「細胞・発生」「生殖器系」では、
世界的な免疫学者で、昨年亡くなられた多田富雄先生のお話をさせていただきました。
先生のご著書でベストセラーになった「免疫の意味論」そして「生命の意味論」。
なかでも「生命の意味論」で有名になったフレーズが「女性は存在 男性は現象」。
でも、その文章にはもっとわかりやすく「男性は加工品」とあります。
原型である女性になるべくあるものを、ほんのひとつの遺伝子のスイッチが入ることで、
身体や脳が男性になってゆく。
このとき、生殖器は男性として変化できたのに、何らかのトラブルで脳がホルモンの影響を受けられずに誕生すると、脳は女性のまま、つまり、感情は女性、性別(性別は外性器で判断されるので)は男性という現象が起きてしまうわけです。
昔、このことを知ったときは、男の子だと思って育てていた我が子がある日、ボクは女の子なのだと言っても受け入れようと思ったものです。
外観は男性、でも感情は女性。あるいはその逆も。
それは本人の責任では全くないのです。
仕組みを知ることで、不要な偏見や差別もなくなる。
生命の成立ちのなかで起きてしまうこと。
「生命」とは神秘なり。
純然たる解剖生理学の授業では教わることができなかったこういう仕組みは
実は生きていく中で大切だったりします。
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