先日の宮城県でのボランティア。
きっかけは震災直後の「診療以外はお年寄りは寝かされたまま」というメールでした。
胸が痛かった。
ハンドトリートメントのボランティアに伺いたい旨の連絡をして、スケジュールのすり合せなどをしながら、ようやく宮城へGO!
介護老人保険施設とグループホームで2日間。
元気な高齢者の方もいらっしゃいましたが、
施設柄、軽度から重度の認知症のある方へのハンドトリートメントをさせていただきました。
こんなとき、椿油や日本の香り(和の精油)は役立ちます。
認知症でいらっしゃるかどうかは関係なく、
トリートメントに何を使うか=その方の腕に何をつけるのか、を説明することは大切なこと。
ついていて下さるスタッフの方にはもちろんのこと、ご本人への説明も欠かせません。
「椿油」という言葉は馴染みがあって伝わりやすい。
今回は「ユズ精油」を使いましたが、
「ゆず」という言葉、これもまた伝わりやすい。
「ユズの香りを入れました」と申し上げたら、
「お風呂の香り」と応えがかえってきました。
宮城から戻って、5日。
すでに、あのおばあちゃま、あのおじいちゃまはどうされているかな、と
おひとりおひとりの顔や名前が浮かんできます。
特に重い認知症があると紹介された方の中に、
じっと私の目を見て、「わかるよ」といって手にタオルをかぶせて、私の手をぎゅーっと握ってくれたおばあちゃまがいました。
何だか私が慰められているようで、涙があふれそうでした。
人と人、心と心をつなぐハンドボンディングケア。
少しでも寄り添えることができると嬉しい。
最終的には、ケアをしたい思った時に誰もができるようにもっていきたい。
今後も継続して伺う予定です。
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