1月8日(日)と10日(火)は「にっぽんの精油 和精油講座」で
月桃(ゲットウ) 生姜(ジンジャー) 和薄荷(和ハッカ)を取り上げました。
沖縄が大好きで月桃を買ったものの、使い方がわからずに使わないまま…、という方もいらっしゃいましたが、月桃はとても使いやすいエッセンシャルオイルで、和精油の中でもお薦めの1本です。
たくさん使い方を覚えて帰ってくださって嬉しいです。
沖縄の空と大地のエネルギーがたくさんつまっている「月桃」、どんどん使ってください。
月桃は別名サニンやサンニンなどとも呼ばれますが、
どちらも由来は台湾での名称から。サンニンは生薬名「砂仁」からきているそう。
学名はAlpinia zerumbet
ショウガ科の植物です。
月桃は、その種子が生薬に、そして葉や根も活用されてきました。
精油は葉から抽出します。
甘くて、すっきり。
シナモン様の香りもあり、要素は複雑。
エネルギーの方向も上向きかと思えば、安定もあって、
バランスが良いというより、「七変化」的な特徴があります。
いろいろな状況に対応してくれます。
主な成分は1,8-シネオール、テルピネン-4-オール、p-サイメン、β-ピネン、リナロール、α-ピネンほか
これらの成分をみるだけでも、
呼吸器のケアに、筋肉痛や肩こり、関節痛に、抗菌に、鎮静にと使える用途が広いですね。
抗不安作用も確認されています。
例えば、呼吸器のケアにはユーカリ・ラディアタやティートリーとブレンド
筋肉痛や関節痛にはカルダモンシードやスイートマージョラムと合わせる、
気持ちを落ち着けて自分を取り戻したいときにはベチバーとのブレンド、
自分に優しくしたい、インナーチャイルドのケアにはジャスミンアブソリュートとの組み合わせもお薦めです。
沖縄ではお餅やお団子などを包んだり、食べ物を乗せたりするのに使われる月桃の葉。
葉に含まれる防腐作用が活用されています。
さらに、虫除けにも。
レモン・ユーカリなどとブレンドして、夏は網戸にスプレーするのもおススメ。
虫を遠ざけ、お部屋の中は清々しい香りになります。
沖縄は代表的な産地ですが、伊豆七島や小笠原諸島にも自生しています。
特産品にしようという動きもあり、これからますます楽しみな日本の精油です。
「にっぽんの精油 和精油講座」は今回で5シリーズめの全5回が終了しました。
再び春から6シリーズめ。パワーアップをはかります!
日本の精油のここが知りたい!こんなことをしてみたい!そんなご要望があればどんどんお寄せください。
庭の日向水木に小さくてふっくらとした芽が。
春が一歩一歩近づいてきています。
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