先日の日曜日に続き、「にっぽんの精油」講座
最終回に取上げた精油は月桃(ゲットウ) ショウガ(ジンジャー) 和ハッカ(和種ハッカ)の3種。
深い2時間、いえ2時間半でした。
前回の講座の際にも書きましたが、香りと”じっくり”と向き合う、向き合う時間をつくるということが、どれほど大事かということを日本の香り(和の香り)を通してさらに実感するようになりました。
1本1本の香りがもつキャラクターは、ビンからさらっと嗅いだだけでは感じとれないものがあります。
でも、そのじっくりと向き合った時に感覚するイメージが、実は心に深く働きかけてきます。
たとえば、今日扱った精油はいずれも強い個性を持っていて、ゲットウ、ショウガ、和種ハッカの順で考察していたったのですが、
1本めのゲットウのイメージは
熱い陽射しの中にある木陰の涼やかさ
森の中を歩いてきて喉の渇きをおぼえた時に見つけた水辺
香りは渦を巻きながら全チャクラに反応して、派手ではないけれど色とりどりの色彩と光を見せてくれる。
(あくまで個人的なイメージですが)
安心感を与えてくれる、とても気になる、印象に残る香りです。
(この精油が登場した10年ほど前はぜんぜん気にならなかったんですが…)
2本めはショウガ。
今回、ゲットウはいくつかの精油との相性をみてみました。
香りの相性も、作用(成分)からみた相性もどれもマル。
十二分にゲットウに時間をかけて印象に残っているはずなのに、
ショウガ(ジンジャー)の精油の香りを嗅いだ途端に、頭の中がショウガ一色に!
潔い変化というのか、一瞬、わからないくらいに瞬間冷却されて、気づかないうちに熱さがひろがっていたという印象。
自分の中に、溜めたくないものが溜まり始めていて、出してしまいたいな、と心やカラダが感じている時に使いたい精油です。
私はとにかく夏も冬もフットバスでつかいます。
そしてジンジャー一色になったその後に登場した3本めが和種ハッカ。
これまた、その前にあったジンジャーの印象を涼やかな風とともにぬぐい去ってしまいました。
風が渦巻いて不要なものを吸着し去っていく感覚。
ショウガは大きな布をふわーーっと広げるようにその場を変化させるのに対して、
和種ハッカは風とともに運び去ってしまう勢いがあります。
言葉にすればいずれも「一新」なのですが、この一新の仕方が違う。
この使い分けは成分から選択するのは難しい。香りのイメージ、それぞれのキャラクターなのです。
各精油はイメージを共有したあと、
主要成分の個々の作用と注意点、そして精油としての作用と注意点をお話しました。
木曜クラス、日曜クラス共に「にっぽんの精油」クラスはすべて終了!
次回は3月、水曜クラスと土曜クラススタートです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
今回は古来の使い方のお話がなかなかできなかったので、次回はもっと盛り込んでいきたいです。
さらに精度もアップさせてお伝えできればと思います。
最近のコメント